展覧会場である「AP( アートプラザ ) どのう」は、もともと飲食店であった場所を改装し、2022年7月より新たに運営を開始するアーティスト・ラン・スペースです。 本展示は、機山隆生、室井悠輔、森唯杏の3人のアーティストによって結成されたコレクティブ「とうふと蟹クラブ」の初の展示となります。メンバーの3人は「AP どのう」の運営もおこなっています。 「とうふと蟹クラブ」は2019年末に結成され、活動を開始しましたが、世界的な未知のはやり病により、さまざまな場所での活動や、メンバー同士で会うことすら自粛せざるをえませんでした。そこで、制作を生活の中の行動の一部として一日一制作を開始し、Instagramを発表の場として投稿を続けました。制作メンバーはお金を生み出すことが不得意なので、日々作られるものは、その日のうちに出た不用品、数年かけて少しずつ使っている画材など、金銭状況も含め生活にリンクした素材が多く使われています。作られる作品のテーマも次第に変化していき、出されたお題に回答する形からはじまり、次にお金持ちのイメージとしての壺シリーズ、現 在はお互いの作品からインスピレーションを受けて交換日記をするように作りあう方法で制作をしています。 こうした活動の中で、並行してアーティスト・ラン・スペースの整備もおこなわれました。 「ここでひとつ村おこし」では、現在までに制作した一日一制作の作品群からセレクトし、展示します。 とうふと蟹クラブ by 機山隆生/室井悠輔/森唯杏